アニメ『シドニアの騎士』は3DCGアニメーションで制作され、キャラクターはセル シェーディングで表現されていた。
観ていて思ったのは、この水準の3DCGは現在のハードウェア環境でリアルタイム レンダリングできるだろうということ。
膨大な量のオブジェクトが飛散する戦闘シーンでは多少の工夫が必要かも知れないが、標準レベルのビデオカードを載せたPCやPS4を用いて、余裕でリアルタイムCGとして再生できそうだ。
将来的に、こういった3DCGニメーションがリアルタイムCGとなれば、キャラクターの容姿やモーションを視聴者に応じて変えて放送したりも出来るだろう。視聴者の選択によってストーリー自体をを変えてしまうこともできる。
ゲームのように視聴者が常時すべてを操作するのではなく、もっと浅いコミットメントで済むようなコンテンツが今後は好まれるのかも知れない。
現在、CSのファミリー劇場でアニメ『パトレイバー』シリーズのほぼ全作品が放送されている。しかも、HDリマスター版がHD放送されている。
今回、劇場版第一作のHD版を始めて観たが、湾岸一帯の廃墟の探索のシーンなどにおいて、空間的な広がりがとても感じられ、だいぶ映画の印象が変わった。HD化によって映画館で観る印象により近づいているのかも知れない。やはり、よく言われる「映画館で観たほうがいい」というアドバイスは正しいのだなと思った。
現在、映画館でのデジタル上映の解像度は最大で4K(4096×2160)なので、現在でもやはりBDメディアよりも映画館の方が解像度が高く、広がりのある映像が観れることになる。
しかし、35ミリフィルは粒子解像度的には5K程度の画質があるらしいので、現在の4K上映でもまだ35ミリフィルムのアナログ上映の画質には追いついてないようだ。ただし、アナログ機材ではフィルムのノイズや劣化などによる画質低下が生じることも考慮する必要がある。